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内痔核に対する治療~切除するのではなく固めて治す方法~

 

 お尻の痛みや、排便時の出血、おしりにしこりを触れるなど痔疾患を患ってる方は非常に多いと思われます。しかし実際に病院に受診して治療を受けている人数は少ないのが現状です。どうしてもお尻の疾患なので恥ずかしいと感じている方が大半であり、病院に受診しにくい環境となっています。また、もし痔であると診断をされて実際に治療を受けるにあたり、以前から行っている手術療法は7日~14日程の入院を必要とする場合が多く、術後も長い間痛みが続いたりすることがほとんどでした。多くの方は職場や近隣の付き合いの中で「痔で入院した」ですとか「痔の治療を受けている」といった話はされないと思います。一口に痔といっても3種類の痔のタイプがあります。①内痔核 ②外痔核 ③痔ろうとわかれています。この中で①の内痔核に対する治療について説明していきます。
 先ほど述べたとおり、内痔核に対する一般的な治療方法は手術療法が最も幅広く行われてきました。内痔核のなかでも段階が4段階に分かれており、そのうち3度、4度の痔核が手術療法などの対象となります。以前の手術療法は脊椎麻酔(いわゆる下半身麻酔)をかけて、痔核そのものを切除する方法がなされていました。非常に治療効果は高い方法であり、現在でも多くの施設で行われています。ただし入院期間が長くなることや術後の痛み、術後の排便困難をきたす可能性があるなどといった欠点があります。これに代用される方法として開発されて行われているのがALTA療法という治療方法です。局所麻酔で手術を行うことができ、施設によっては日帰り手術が可能な治療法です。当院では1泊2日手術としています。具体的には痔核を切除するのではなく、痔核そのものにジオンという特殊な注射をして痔核を硬化させて治療する方法です。非常に簡便で手術時間は10分程度で済みます。もちろんすべての内痔核が適応となるわけではなく、診察した段階で従来の切除手術が必要となることもしばしばあります。また、ALTA療法を行っても再発をきたすことも十分ありますので、定期的な通院は必要となります。
 実際にALTA療法を行うにあたり、十分な症例経験とそれを基にした臨床実習をうけてALTA療法を行ってよいという許可をいただいた医師しか施行できない方法です。当院では月曜日及び木曜日の外来を担当している野垣医師が担当医となっております。今後は水曜日と金曜日の外来を担当している松下医師も資格を取得する予定となっております。
 治療の対象となるかどうかは病院に受診していただき、実際に診察を受けないことには決めることができません。また受診される方のなかでも内痔核の程度は軽症であることが多いため、ほとんどの場合は薬物治療や生活習慣の改善などで症状が消失します。痔疾患を長年患っていらっしゃる方は是非とも外来に受診していただき、今後の治療について相談していただければと考えております。

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